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 外科専門医制度変更のお知らせ(急告)
平成19年3月
 
会員各位
 
社団法人日本外科学会
会長 門田守人
 
外科専門医制度変更のお知らせ(急告)
 
 去る2月27日に開催した平成18年度臨時総会において、外科専門医制度規則および同施行規定の変更が議決され、即日施行となりました。また、これに伴う「外科専門医修練カリキュラム」の変更も承認されました。各種資格の諸条件や手続きなどに関する変更概要は下記のとおりですので、宜しくご確認ください(新規則は別途掲載)。
 なお、今回の変更は各方面から不備や不都合などが指摘されていたことへの対応を中心としたものです。これまで制度内容が不安定で種々のご迷惑をお掛けしておりましたが、今回の変更で堅固な制度になったと考えておりますので、宜しくご了承ください。
 
 
A
外科専門医
1
定義
 これまで解釈が曖昧であった文言の定義を「外科専門医修練カリキュラム」内に明記しました。
1)
外科専門医:医の倫理を体得し,医療を適正に実践すべく一定の修練を経て,診断,手術および術前後の管理・処置・ケアなど,一般外科医療に関する標準的な知識と技量を修得した医師のことである.具体的には350例以上の手術手技を経験(うち120例以上は術者としての経験が必要)し,一定の資格認定試験を経て認定される.また,この専門医は消化器外科,心臓血管外科,呼吸器外科および小児外科などの関連外科(サブスペシャルティ)専門医を取得する際に必要な基盤となる共通の資格である.この専門医の維持と更新には,最新の知識・技術を継続して学習し,安全かつ確実な医療を実施していることが必須条件となる.なお、広告することができる医師の専門性に関する資格の一つとして,厚生労働省に認可されている(平成15年4月25日付).
2)
術者:手術名に示された手術の主要な部分を実際に行った者.
3)
助手:手術の大部分を第1助手~第3助手として手術に参加した者.
4)
指導的助手:外科専門医の資格を持たない研修中の医師に対して,手術の主要な部分を指導するための助手.
5)
従事:術者,あるいは助手として手術を行うこと.
6)
指導:手術の適応決定,および術式決定,あるいは手術の実施(従事)において,実質的な責任者として指示を出すこと.
 
2
修練内容
 「外科専門医修練カリキュラム」の到達目標3のうち、不適切な点を訂正し、曖昧な点を明記しました。なお、この変更内容は平成19年4月以降に修練を開始した修練医から適用し、これまで(平成19年3月まで)に修練を開始済みの修練医には適用しません(ただし、なるべく変更後の内容に沿うことが望ましい)。
1)
1件の疾患につき複数の手技が行われていても,1名がカウントできる手術経験は原則として1例とするが,切除と再建にそれぞれ長時間を要する手術や,異なる臓器の同時手術の場合はそれぞれを1例としてカウントできることとする.ただし,手術記録に術式名として記載されていることを要する.
2)
「(1)消化管および腹部内臓」「(3)呼吸器」「(7)小児外科」の手術のうち,「開胸・閉胸」「開腹・閉腹」は削除する.
3)
「(2)乳腺」の手術のうち、「腫瘤摘出」は「腫瘤摘出(副乳腺を含む)」に改める.
4)
「(4)心臓・大血管」の手術のうち,「肺動脈栓塞除去」は「肺動脈塞栓除去」に改める.
5)
「(5)末梢血管」の手術は,原則として血管自体を露出したり,縫合したりする手技を対象とする.穿刺術は対象としない.
6)
「(5)末梢血管」の手術に,「ステントグラフト内挿術」「閉塞性疾患に対するPTA・ステント」「下肢静脈瘤ストリッピング」を追加する.
7)
「(6)頭頸部・体表・内分泌外科」の手術のうち,「切開」を「切開排膿」と「切開(減張目的)」に改める.
8)
「(6)頭頸部・体表・内分泌外科」の手術に,「再縫合」「卵巣のう胞摘出術」「睾丸捻転解除術」を追加する.
9)
「(7)小児外科」の手術は,原則として16歳未満が対象となる.
10)
「(8)各臓器の外傷」は「(8)外傷」に改める.
11)
「胸腔ドレナージ」「心臓ペースメーカーの電池交換」「CVポート植え込み術」「カテーテル操作」「IVHポート(皮下埋め込み式中心静脈栄養)留置」「透析目的のシャント用カテーテル留置」「中心静脈カテーテル留置」「創部の洗浄」の各処置,および婦人科医・泌尿器科医・整形外科医が専門的に行う手術は含めない.
 
3
現地調査
 平成19年度から、外科専門医認定試験の受験者に対する現地調査を実施します。また、平成24年度から、外科専門医更新申請者に対する現地調査を実施します。
 
4
更新
1)
厚生労働省の指導に従い、平成19年度から、外科専門医の終身有効制を廃止いたします。したがって、何歳になっても、資格を維持するためには5年毎に更新手続きが必要となります。
2)
平成24年度の更新から、現行の研修実績(=学会参加)だけでなく、診療経験(100例以上の手術に従事すること)が必要条件となります。満65歳以上の外科専門医や、特例措置による外科専門医にも同じ条件を求めます(平成23年度の更新まではすべて現行どおりの条件です)。
 
B
本会指導医
1
新規
1)
平成19年度から、指定施設または関連施設に勤務していなくても選定を申請できます。
2)
平成22年度以降も、従前の本会認定医であれば選定を申請できます。
3)
平成22年度から、現行の研修実績(=学会参加)と業績(=論文発表)だけでなく、診療経験(500例以上の手術に従事、そのうち150例は術者であること)が必要条件となります。
 
2
更新
1)
指導医に選定された後に外科専門医の資格を喪失したとしても、指導医の資格は喪失しません。
2)
平成22年度から、現行の研修実績(=学会参加)だけでなく、診療経験(100例以上の手術に従事または指導すること)と、業績(2篇以上の研究論文、共著可)が必要条件となります。
3)
前記2)に伴い、条件が揃わずに更新できなくても、2年以内に再選定を申請する場合は、更新時と同じ必要条件の提出で良いことといたします(3年以降は新規と同じ必要条件を求めます)。
 
C
指定/関連施設
1
指定施設
 平成19年度から、指定施設の条件を変更します。
1)
中央検査室と中央図書室は相当する体制があればよい。
2)
修練評価体制の整備は努力目標とする。
3)
規模などに応じた区分は行わない。
 
2
指定施設群
 平成19年度から、すべて廃止します。
 
3
現地調査
 平成19年度から、指定施設と関連施設に対する現地調査を実施します。
 
D
その他
1
 原則として各種資格の認定証は再発行しません。ただし、各種資格の証明書は有料で発行します(1部500円)
 
以 上