TOP > その他の情報 > お知らせ > 要望書(神戸国際フロンティアメディカルセンター宛:平成27年6月29日提出)
 要望書(神戸国際フロンティアメディカルセンター宛:平成27年6月29日提出)
平成27年6月29日
 
神戸国際フロンティアメディカルセンター
理事長 田中 紘一 殿
院 長 木内 哲也 殿
 
一般社団法人日本外科学会
理事長 國土典宏
一般社団法人日本消化器外科学会
理事長 森 正樹
一般社団法人日本肝胆膵外科学会
理事長 宮崎 勝
 
要 望 書
 
 貴院で施行された生体肝移植症例9例のうち5例が死亡し、一部の生体ドナーにも重篤な合併症が発生したことが明らかになっています。先般、日本肝移植研究会と貴院が合同で肝移植症例の調査検討が持たれました。その報告書において、貴院の肝移植診療における不備が指摘され改善に向けた提言がなされたにもかかわらず、その内容が十分活かされず6月3日に第9例目の生体肝移植が実施され、レシピエントが術後24時間以内に死亡されたことは大変残念であり、外科系3学会としても遺憾な事態と考えている次第です。
 外科系3学会としては亡くなられた患者さんのご冥福をお祈りするとともに、これまで肝移植医療に直接関与している日本移植学会と日本肝移植研究会のご尽力を注視しておりました。とくに5月22日に発表された緊急注意喚起は重要な指摘であり、貴院だけでなくわが国の肝移植施設全体で危機感を共有すべき内容であったと認識しております。しかし、6月5日に貴院9例目の患者さんが死亡した以降の事態の推移をみておりますと、このままではわが国の移植医療だけでなく外科医療全般に対する国民の信頼を失いかねないと憂慮するに至っております。
 そこで外科系3学会としては貴院における肝移植症例全例について、肝移植研究会の推薦にもとづく複数の外部委員を含めた第3者の評価を受け、問題点及び改正点を検証しうる形で充分な診療体制を整備されることを要請申し上げます。