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 情報提供:American College of Surgeonsによる手術トリアージ計画のガイドライン(2020年3月24日版)(4月6日
 
情報提供:American College of Surgeonsによる手術トリアージ計画のガイドライン(2020年3月24日版)(4月6日)
 
COVID-19: Elective case Triage Guidelines for Surgical Care, American College of Surgeons (American College of Surgeonsによる手術トリアージ計画のガイドライン)
 
新型コロナウイルス感染症が世界的に拡大しており、感染患者数も加速度的に増加し、これからピークを迎えるものと思われます。その程度や時期は地域によって異なり予測困難でありますが、これに備えて手術トリアージの準備は必須です。
トリアージに関する外科領域別のガイドラインが3月24日付でAmerican College of Surgeons (ACS)から発信されています。
 
このうち「新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術に関する提言」を打ち出した日本外科学会および外科関連学会が取り扱う手術それぞれのトリアージ指針は、下記のリンクに詳述されておりますので、ご参照ください。
 
乳癌(病期・病態・術式別)
 
大腸癌(病期・病態・術式別)
 
胸部外科(肺癌・食道癌・胸壁腫瘍・気管切開・気管支鏡・上部消化管内視鏡など)
 
がんの手術(総論)
 
一般外科の緊急手術(疾患別)
 
心臓外科(総論)
 
小児外科(疾患別)
 
血管外科(疾患別)
 
一方、全般的な留意点として、
1 Level 1 (新型コロナウイルス感染状況が低レベル)であっても、数週間後には加速度的に拡大する可能性があるため、それを考慮に入れてトリアージ計画を立案する。
2 手術適応、時期は医学的に適切な判断を行うとともに、医療資源の確保にも留意する。
3 適応であれば非観血的治療も考慮する。
4 新型コロナウイルス感染が疑われる患者の場合は、検査結果が得られるまで待機する。
5 夜間の緊急手術はスタッフ数が限られるため回避する。
6 エアロゾルの発生は医療従事者にとって危険である。新型コロナウイルス感染陽性あるいは疑いの患者に対してエアロゾルが発生する処置(下記)を行うのは、N95マスク着用を含め個人用防護具の着用時に限る。
(気管内挿管・抜菅、マスク換気、気管支鏡、胸腔ドレナージ、血液、組織、体液の飛沫、腹腔鏡、消化器内視鏡など)
7 開腹手術と腹腔鏡手術の選択は手術時間の短縮と患者、医療従事者の安全確保の観点から決定する。
などが挙げられています。
 
また、ACSでは新型コロナウイルス感染蔓延下の手術トリアージ計画の策定のために、外科・麻酔科・看護から構成される、手術のあり方を検討する委員会(Surgical Review Committee)を立ち上げることを推奨しています。各地域で刻一刻と変化する情勢を鑑み、公平かつ公正で透明性の確保された議論のもとで手術の可否判断を下すことが求められます。
 
本学会の「新型コロナウイルス陽性および疑い患者に対する外科手術に関する提言」にも記載されているように、トリアージ計画は一律に決められるものではなく、患者に対する医学的見地と地域の医療情勢と投入可能な資源の双方を踏まえ立案して頂くよう、お願いいたします。このACSからの情報が皆様のご参考になれば幸いに存じます。